【なお】なぜ、作品の価格に「自分の人件費」を入れる必要があるのか?


こんにちは。なおです。

ボク、子供の頃すき焼きがあんまり好きじゃなかったんですよね。

「せっかくのお肉を、なんであんな甘ったるくしちゃうんだろう?」
「しょっぱめの方が美味しくない?」

と。

ただ、奥さんはすき焼き好きなんですよね〜

あるとき、たまたま余ってた「トマト」をすき焼きにぶち込んだ日があったんですが、これが意外なことに美味しかったんですよ。

さらに意外なことに、オリーブオイルを後入れするともっと美味しい!

純粋なすき焼きファンには、冒涜以外の何物でもないですがねw

なので、今はすき焼きの日はご馳走になっています♪

では、本編へ〜

外部に支払わないなら、利益で良い?

これ、あまり納得いっていない作家さんもいると思うので、改めて。

作品の値段を考えるとき、材料原価だけじゃなく、自分が制作した時間の労働対価も上乗せするのがセオリーです。

と言っても、最低賃金ギリギリではなく、本当は時給2,000円くらいはつけたいところ。

ただ、真面目に時給を上乗せして計算すると、

「……高くね?」

となりがちです。

外注するなら、もちろん労働時間のコストが含まれていなければ赤字。ですから、これは避けられないこと。

しかし、外注せずに全部自分でやっているなら、キャッシュアウトはありません。

自分のコストはあってないようなもの。材料代を引いて残った分を、全部利益ということにしても良いのでは?

……おや、図星でしたかね?

外注するか否かは関係ない

実のところ、値付けを考える上では、「外注する or しない」は分岐点ではありません。

分岐点は、「趣味で作る or 仕事にする」です。

例えば、こんな作品があったとします。

  • 材料原価:3,000円
  • 制作時間:3時間
  • 自分の人件費:0円
  • 販売価格:5,000円

材料代だけを引けば、1個売るたびに2,000円残ります。

確かに赤字ではありません。趣味として考えるなら、これでも全然問題ないでしょう。

では、これを仕事にしてみます。

専業で月20日活動して、1日に2個。月40個作って全部売れたとしましょう。

2,000円 × 40個 = 80,000円/月

40個作るには、制作だけで120時間かかっています。

この8万円を全部、自分の労働対価だと考えても、

80,000円 ÷ 120時間 = 時給約667円

です。

しかも実際には、販売手数料、梱包資材、撮影機材、出店料などもかかります。制作以外に、撮影や商品登録、発送、接客に使う時間もあります。

「ちゃんと売れているのに、全然お金が残らない」という現象は、こうして起こります。

自分の時間も、有限の資源

10月1日から、東京都の最低賃金は1,280円になりました。

かなり控えめですが、この数字を使ってみましょう。

3時間制作するなら、

1,280円 × 3時間 = 3,840円

です。

先ほどの5,000円という価格に、この3,840円を上乗せすると、

  • 材料原価:3,000円
  • 制作時間:3時間
  • 自分の人件費:3,840円
  • 販売価格:約8,900円

となります。

すると、材料代を引いた残りは1個あたり約5,900円。

5,900円 × 40個 = 236,000円/月

先ほどの8万円と比べると、随分変わりましたね?

大体、年収換算で300万円弱くらいですかね。
これくらいはほしい作家さんが多いのでは?

安く売ると、売上の上限まで安くなる

1人で作っている以上、1ヶ月に作れる数には上限があります。

月40個が上限の人が、1個あたり2,000円しか残らない価格で売れば、どれだけ頑張って40個完売しても8万円です。

逆に言えば、自分の時間を安く値付けすると、売上の上限まで低く抑えられます。

たくさん売れるようになったところで、

「忙しい。ずっと作っている。でも生活できるほどは残らない」

という状態になるわけです。

「自分の時給を価格に入れる」というのは、単に計算上のルールではありません。

ましてや、「自分を大事にしていない!そんなのダメ!」という感情論でもありません(←よく聞くやつ)。

自分が持っている有限のキャパシティに、いくらの値段をつけるか?

という話です。

だから、仕事として制作するなら、自分の労働対価を0円扱いにはできません。

もちろん、始めたばかりの頃に、

「今は実績を作りたいから、期間限定でセルフブラックでやる」

という判断はありだと思います。

戦略として、あえて安く売るならそれも1つの判断です。

ただ、「どこかで見直さなきゃいけない」と頭の片隅には入れておかないといけませんね。

じゃあ、その値段では売れなかったら?

ここで当然、

「でも、8,900円にしたら売れないよ」

という問題が出てきます。

それは十分あり得ます。

ただ、そのとき真っ先に削るものが、自分の労働対価であってはいけませんね。

  • 制作時間を短くできないか。
  • 材料や工程を見直せないか。
  • その価格でも欲しくなる作品にできないか。
  • 価値が伝わる写真や文章になっているか。
  • その価格帯の作品を買うお客さんに届けられているか。
  • そもそも8,900円をつけられる商品ジャンルなのか。

考えるべきことは、たくさんあります。

「8,900円では売れないから、5,000円に戻そう」ではなく、

「8,900円で売れる状態を、どう作るか?」

を考える。

仕事として続けていくなら、こっちが本題です。

自分の時間は、タダではありません。

という、ちょっと耳の痛いお話でした〜

なお

@ロジカル ハンドメイド マーケティング

●運営責任者:なお(池田直哉)

●ブログ(メインサイト)​

●バックナンバー​

●Threads​

●住所:Miyamasuzaka Building 609, 2-19-15 Shibuya, Shibuya, Tokyo 150-0002

●お問い合わせ先:info@sunya.co.jp

 
登録メルアド:Re******der
読者ステージ:🐣ひよこ
 



🤫シークレットコンテンツ:⭐️⭐️⭐️

​変更・更新はこちらから→​

※ご質問やご感想は、こちらのフォームからどうぞ。
※お知らせが不要になりましたら、どうぞ遠慮なく
配信解除してくださいませ。あなたの未読メールの肥やしになるのは忍びないので。
※一定期間メールの開封がない場合、自動で購読解除になる場合があります。

​
​

"なお"のメルマガ

ビジネス経験0のハンドメイド作家が、専業で食べていくためのマーケティングノウハウを発信しています♪

Read more from "なお"のメルマガ

こんにちは。なおです。 うちの子供達、なぜかお父さんの部屋で遊ぶのが好きなんです。 机と布団しかない部屋ですよ? 2人で侵入してきては、マットレスで飛び跳ねてキャッキャしてます。 1歳の息子は、突然走り出してお父さんの部屋に勝手に忍び込んで、真っ暗な部屋で、顔を床につけて恍惚としているという。 何やってんのかね?w ただ、心理学的に考察すると、分からないでもない。 結局、すぐに手に入る物よりも、手に入りづらい物の方がほしいわけです。 リビングにあるおもちゃは、いつでも遊べます。一方で、お父さんの部屋は、普段は「ダメよ」な部屋。希少なんですね。 思い返せば、ボク自身にもそういう記憶があります。 ボクが通っていた保育園はキリスト教系で、敷地内に教会がありました。教会には屋根裏部屋があるのですが、基本的には立ち入り禁止。 ただ、土曜だったのか、人数が少ない日に、こっそり神父さんが入れてくれたことがありました。何にもない部屋だった気がしますが、とっても嬉しかった記憶。 同じなんだなと思うと、ついつい大目に見てしまいます。 では、本編へ〜 「続かない」は、意志の問題なのか?...

こんにちは。なおです。 作業用のBGMって、何をかけてますか? 目的は、「集中するため」と「普通に楽しむため」の2種類に大別できそうです。 ボクの場合は、「集中するため」ですね。 そうすると、歌詞がある音楽はよくない。歌詞の意味が頭の中に侵入してくるので、集中力が阻害されます。同じ理由で、ジブリのオルゴール音楽でも、歌詞があるのでダメ。 外国語で何言ってるかわからないなら、アリかもしれません。あるいはクラシックも。 ただ音楽も、脳が次の展開を自然と予測し始めるので、「集中力」目的ではベストアンサーではないんですよね。 そうすると、自然音やピンクノイズあたりになってきます。 ちょうど良いのは、「周囲の音をかき消してくれつつ、その音の存在を忘れられる」という塩梅ですね。 YouTubeでもあるんですが、オンオフにいちいちブラウザを開きたくない。広告もありますしね。ブラウザのメモリを余計に食うのも気が進みません。 どうしたもんか...と思っていたら、いいのが見つかりました!...

こんにちは。なおです。 これまで、映画館で2度同じ映画を見たことってなかったんですよ。 2回3回行く人というを見て、いつも不思議に思っていました。うちの奥さんもなんですけど。 それが今回、初めて2回同じ映画を映画館で見たんです! 見たのは... 「ちいかわ」 娘が行きたいって言うんでね。1回目は普通に見たくて、2回目は来場特典がほしいと。 見てみて、2回目でも案外楽しめました。伏線がチラホラ見えて、違った楽しみ方ができましたね。 ただ、3回目はないかなぁ。 多分、3回目の鑑賞に耐えるのは、作品の良し悪しとは別ですね。 1回の鑑賞だけだと、よくわからない作品。 ちょうど、宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』みたいなの。オーケストラ音楽とも共通します。 『君たちはどう生きるか』、もう一度見たくなりました。 ただ、ジブリ作品って、テレビ捨てちゃうと見る機会がなくて...でも、もう1回見たいなぁ。 では、本編へ〜 最強の自己分析方法 先に言っておくと、今回のメルマガ、かなり重要です。どこかで必ず記事で清書します。...