【なお】紫の牛を売れ!


紫の牛を売れ!

こんにちは。なおです。

少し古い(スマホがまだ登場する前の)ビジネス書に、『「紫の牛」を売れ!』というのがあります。

メッセージが明快で秀逸なので、紹介してみようかなと思い立ちました。

ちなみに、同書はもう普通には売ってなくて、プレミア価格がついてしまっています。買って読む必要はないので、紹介するシンプルなエッセンスだけモノにしてくださいね。

「紫の牛」とは?

同書を超訳すると、「とにかく、周りと全っ然違うことをせい!」です。

もう、タイトルの通りなんですけどね。

「紫の牛」がいたら目立つだろう?みんな見にくるだろう?

ってことですよ。

ね?単純明快で気に入ったでしょう?

目立つかどうかというのは、「コントラスト」が全て。

白い羊の群れに、1匹いる黒い羊はとっても目立ちます。逆に、黒い羊の群れなら、1匹の白い羊はとても目立ちます。

  • 「毛並みが良い」とか、
  • 「足が速い」とか、
  • 「角が立派」とか、

そういう比較優位の話じゃなくて、

「他とは比べようがないくらい違うっしょ?」ってな具合に、圧倒的な違いが欲しい。

同書の例に、「ピサの斜塔」が出てきます。

イタリアには、もっと美しく、もっと歴史的に重要な建築物もあるのに、交通の便の悪いピサの斜塔に観光客が殺到します。

それは、斜めに傾いた塔が、とても珍しく、わかりやすく違っているからです。

あなたの作品はどう?

あなたも、自分の作品の差別化ポイントについて、何かしら考えていると思います。

そこで、胸に手を当てて考えてみてほしいのが、

  • ターゲットがあなたの作品を見たときに、圧倒的な違いを感じ取れるか?
  • 他所の品とは、わかりやすく違っているか?

ということ。

ちょっと素材が良いとか、ちょっと他より丈夫とか、素晴らしいことなんですが、それだけでは差別化としては弱い。

「丈夫で長持ちする」と言うなら、(普通の電球と比べた)LED電球くらい長持ちしてくれないと。比較優位なら、5倍や10倍優っていないと、「紫の牛」にはなりません。

あなたの差別化ポイントは、「紫の牛」になっているか?

ぜひ考えてみてくださいね。


※いま家庭の用事で時間を取られているので、今回は短めでお届けしました。

なお

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