こんにちは。なおです。

お気づきになりましたでしょうか？

メルマガのデザインを変えました（直近で登録した人は、何のこっちゃわからなくてごめんなさい）。

定期的に訪れる「ブログのデザインをいじりたい発作」のついでに、メルマガもいじってみた次第。

クリエーターのあなたには、この求められてもいないのに、デザインを変えたくなる衝動を理解してもらえると思います。

...と、特別な理由があってのことではないのですが、こうやってたまに見た目を刷新することは、ビジネス的にも意味のあることなのです。

なぜ見た目を刷新する？

アニメの主題歌は、ちょこちょこ変わりますよね。曲は変わらずに、絵だけ変わるケースもあります。

CMもそう。コカコーラとか、資格の大原とか。何十年も同じことやっているので、今さら新しい訴求はありません。でも、CMの中身は変えてきます。

なぜ見た目を刷新するのか？

その意味を考えてみましょう。

「目新しい」は特別な感情である

脳は見慣れないものに、優先的に注意を振り向けるようプログラムされています。

よく見慣れたもの、人、生き物は、次に起こる展開が読めます。大抵は安全です。その安心感が親近感になり、好意になります。同時に、注意深さは失われていきます。

一方で、見慣れぬもの、人、生き物は、次に起こる展開が読めません。安全ではないかもしれません。あるいは、ものすごいチャンスかもしれません。だから、注意深く接さなければならないわけです。

猫が歩いていても気に留めないでしょうが、それがアライグマだったら凝視するはず。これから起こる展開を、固唾を呑んで見守ることでしょう。

（厳島神社に行ったとき、屋根にしっかりデカめの蛇がいて、10分ほど凝視していたのを思い出しました）

しかし、そんなアライグマもすっかり見慣れてしまえば、猫と同じように注意を払わなくなるでしょう。

脳には、こういう仕組みがあるんですね。この仕組みをハックするために、目新しさを組み込みたいわけですよ。

「変わり映えしない」とどうなる？

逆に、ずっと変わり映えしないものを思い出してみましょう。

「サザエさん」なんて好例じゃないですか。主題歌も話もさっぱり変わりません。新キャラが出てくるわけでもありません。

何度も見ているので親しみはあります。安全で、憎らしさや危険な感じは微塵もありません。サザエさんが積極的にキライという人は、あまりいないと思います。

が、退屈そのもの。注意を払う対象には全くなりません。

見逃しても苦に思いません。見た翌日に、学校や職場で話題にすることもありません。むしろ、何の話だったか覚えてすらいないのではないでしょうか？

広告業界には、「クリエイティブの摩耗」という言葉があります。同じ絵面を使い続けていると、広告のパフォーマンスが徐々に落ちていってしまうんですね。

目新しさがないとは、こういうこと。情報が右から左へスッと抜けていってしまう。注意のフィルターを素通りしてしまうのです。

新規性を織り交ぜていこう

繰り返し見てもらって、お客さんの親近感や好意を蓄積させるのは素晴らしいこと。ですが、注意力もキープさせたいものです。

美味しいとこどりするためには、意図的に「目新しさ」を作り、お客さんの視線をあなたに留めておく必要があるのです。

何だって構いません。本質的な変化だけでなく、ただ見た目が変わっているだけでも良いのです。とにかく、新しいものが視界に入りさえすればOK。

• 新作を作る
• SNS投稿のフォーマットを変える（←メルマガのデザイン変更と近い）
• いつもとは違う背景で撮影する
• いつもとは違う構図で撮影する

ピザポテトはとっても美味しいですが、ボクが子供の頃からずっとあの形。飽きられないように、たまに限定の味がリリースされます。

ベビースターラーメンのキャラクターも、いつだかに変わりましたね。果てしなくどうでも良い変更ですが、たまには変えないといけないわけで。中身が変わらないなら、せめて見た目だけでも。

変えるところ、変えないところ

とはいえ、変えてはいけないところもあります。

今回のメルマガの例で言えば、「ブランド」の変更はありません。

ブランドとは、「誰（ターゲット）に何（ベネフィット）を届けるか」という約束。

ターゲットもベネフィットも変わっていないので、ブランドは不変。リブランドのような舵取りの変更ではなく、ただちょっと見た目を刷新したいだけ。

ブランドイメージに沿って設定されているブランドカラーやブランドロゴ（ボクの場合はアイコンがロゴ代わりですが）は、おいそれと変えるものではありません。

ブランドイメージにそぐわない変更は、これまで積み上げたブランドのイメージを崩してしまいます。あくまで、ブランドイメージ優先なのです。

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