【なお】なぜ、かの名門ブランドは、歴史の藻屑と消えたのか?【新着記事】


なぜかの名門ブランドは、歴史の藻屑と消えたのか?

こんにちは。なおです。

新着記事のお知らせです♪

タイトルは、『シュリッツビールの栄光と凋落に学ぶブランドの本質』です。

ブランディングの教材として、とあるビールメーカーの栄枯盛衰の物語を取り上げました。

シュリッツビールって何?

おそらく、「シュリッツビールなんて聞いたことないけど?」と思った人が多いと思います。ボクだって知りませんでしたよ。てか、ボク下戸ですし。

20世紀を代表する米国のビールブランドで、バドワイザー(こっちは知ってますよね)を擁するアンハイザーブッシュ社とデッドヒートを繰り広げていました。

しかし、つわものどもが夢の跡。現在では見る影もありません。かろうじて生産はしているようですが、もはや過去の名門ブランドの姿はどこにもありません。

なぜこのテーマを取り上げたのか?

なぜボクがシュリッツビールの存在を知り、記事として取り上げたかのか?

著名な2つのビジネス書で、この歴史あるビールメーカーの事例が取り上げられているからです。

  • 1つは「栄光」のケーススタディとして
  • もう1つは、「凋落」のケーススタディとして

1つのブランドの物語になっているため、両端の対比が鮮明でわかりやすい。格好の題材なので、取り上げることにしました。

ブランドの本質を見極めよう

ブランドとは、売り手からお客さんに対する「約束」です。

著述家のセス・ゴーディンは、こんな表現をしています。

ナイキはホテルを経営していない。だが、経営していれば、おそらくどんなホテルか想像がつくだろう。それが、ナイキのブランドだ。

洒落た表現ですね。それでいて、本質を射抜いています。

シュリッツビールの場合はというと、「純度が高いビール」を約束するブランドでした。

しかし、「純度が高いビールって、つまりどゆこと?」と首を傾げてしまいます。これではシュリッツが一方的に言っているだけで、お客さんとの約束が成立していません。

そこで、「純度の高いビールって、こういうことなんだぜ?」と見せつけた。もとい、約束を交わしたことで、それまで中堅メーカーだったシュリッツは、数ヶ月のうちにビール業界の売上トップまで上り詰めました。

しばし栄光の時代を謳歌したものの、滅びのときはゆっくりと近づいてきます。

皮肉なことに、その「約束」を自ら破ってしまったことで、ブランドを崩壊させてしまったのです。覆水盆に返らず。ついに再起は叶いませんでした。


このシュリッツビールが「栄光をつかんだ理由」と「凋落した理由」は、詰まるところ同じ。ブランディングの舵取りです。

せっかく歴史が素晴らしいケーススタディを用意してくれたのですから、学ばないのはもったいない。もちろん、ハンドメイド作家にも通じる内容です。

ぜひ読んで、ビジネスリテラシーを上げちゃってください!

『シュリッツビールの栄光と凋落に学ぶブランドの本質』

なお

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