こんにちは。なおです。
この夏休みで、小学1年生の娘が、学童を中退することになりましたw
なんか、合わないみたいで。
あと、友達が少ないとか。
それで、「疲れて行きたいくない」とか「朝起きれない」とか、色々問題が...
子供の「負担」と捉えて受け入れるか、「甘え」と捉えて突っぱねるかは、結構微妙な問題です。
ただ、夏休み後に「学校行けない...」となる未来が頭を過りました(学校自体はとっても好きみたいですが)。
そうしたところ、別の学童に行っている仲良しのお友達も、やっぱり学童イヤで夏休みで辞めるという話を聞いてしまい。
「じゃあ、やめるか...」となりました。
幸い、学童とは別に、「放課後、学校で遊んでも良いよ。一応大人も付いてるよ」という緩めのサービスがあって、そっちに移行しようと思います。
ボク自身が子供の頃は、家庭環境的に、「何を言われても、全て受け入れなきゃいけない」というメンタルで臨んでいたので、性格が全然違いますね。
では、本編へ〜
なぜ「懐かしい」作品は、深く心を打つのか?
「昭和レトロ」のような懐かしさを感じる作品は、不思議とお客さんの心を惹きつけますよね。
しかし、ただ単に「古いデザイン」や「レトロ風のアイテム」を取り入れれば手に取ってもらえる、という単純な話ではありません。
「ただ古いだけのモノ」
「本当に懐かしくて心惹かれるモノ」
には、明確な違いがあるのです。
この違いを知らずに表面的なレトロ感だけを追求してしまうと、せっかくの作品の魅力が十分に伝わりきらず、もったいない結果になるかも?
今回は、心理学の視点から「ノスタルジー(懐かしさ)の正体」を解き明かしましょう。
そして、クリエーターのマーケティングや世界観作りに、どう活かすのか。そのヒントをお伝えします。
ノスタルジーの正体は「古いモノ」ではない
昔のアイテムを見た時、「懐かしい!」と胸がギュッとなることがあります。
しかし、実際には、「古いモノそのもの」が懐かしいわけではないのです。
例えば、昔の「黒電話」を見て懐かしさを感じるのは、電話機自体の丸いフォルムに惹かれているのではありません。
- 「分厚い電話帳でお店の番号を探したこと」
- 「友達の家に電話する時、親が出ないかドキドキした緊張感」
- 「家族がいるリビングで話す、あのよそよそしい会話」
こうした、当時の『生活世界』や『自分の行動ルール(アルゴリズム)』を思い出すからです。
モノはあくまで引き金に過ぎません。
本当に懐かしいのは「当時の自分自身」や「その頃の日常の空気感」なんですね。
人は『自分物語』を作るために、過去を忘れる
漫画の世界ではしばしば、「すごいキャラを作れば、あとはキャラが勝手に動いてくれる」と言われます。
脳は自分自身に対しても、同じようにキャラクターを作っています。
AとBの選択肢を迫られたときに、「わたしというキャラクターなら、ここでAを選ぶはず。Bはわたしらしくない」という判断をするために。
小っちゃい自分がいないと、いちいち真剣に考えないといけないから大変です。
ですが、その小っちゃい自分は、過去数十年分を生きた「自分」と全く一緒では困るわけです。尺が長すぎて、必要な情報をパッと取り出せないですから。
感覚的には、2時間程度の尺に収めた『自分物語』を、脳内に作るんですね。2時間に収めるには大胆なカットが必要ですから、枝葉の記憶はどんどん忘れていくと。
実際には、「忘れた」はデータが消去されたわけではなく、脳内の奥深くにある「忘却フォルダ」にしまう感じ。自分物語のノイズになるので、脇に追いやってるわけです。
しかし、何かのきっかけで、しまい込んでいた記憶の欠片が不意に蘇る。
途切れていた過去の自分と現在の自分がふとつながり、「あぁ、自分はこういう人間だった」と再確認できた時に生じる感情。
これこそが「ノスタルジー」の正体です。
脳にとっては、アイデンティティを再確認できた瞬間。その安心感が、甘く切ない、心地よい「報酬」となるのです。
どんな記憶がノスタルジーになりやすいのか?
もちろん、過去の記憶なら何でも懐かしくなるわけではありません。
特に強いノスタルジーを感じさせる記憶には、いくつかの条件があります。
- 本紀にあたるエピソード:人生の転機や、一生懸命に頑張った記憶
- 初めての経験:初恋、初めての一人暮らしなど、苦労や発見があった体験
- 若い頃の記憶:15〜25歳頃の、自己モデルが形成される多感な時期
- 繰り返し経験した世界:通学路、よく遊んだ公園、夏の匂いなど
- すでに失われた世界:今も日常にあるものではなく、すでに存在しないもの
青春時代に日常的に繰り返し経験した「今はもう戻ってこない世界」。
これらが、ノスタルジーを強く引き出す重要なポイントになります。
ペルソナの「生年」から世界観を復元する
このノスタルジーの仕組みは、世界観作りに直結します。
ターゲットとなるお客さんが青春時代を過ごした「生活世界」を復元できれば、感情をグワングワン揺さぶるコンテンツになります。
ここで重要になるのが、ペルソナ設定の「年齢」や「出身」。
ただ年齢を「40代」と設定して終わらせるのは、非常にもったいないことなんです。
「西暦何年に中学生だったのか」
「どんな家庭環境や場所で暮らしていたのか」
ここまで具体的に特定してみてください。
そうすることで、お客さんが当時どんなルールで生活し、どんなモノや音に囲まれていたかが見えてきます。
世界観を作る時、ただ小道具として古いアイテムを写真に写り込ませるだけでは不十分です。
「時代」「場所」「当時の生活音」「人々が共有していた行動ルール」まで揃えて、当時の世界観をまるっと表現する。
そうすることで、お客さんは、あなたの作品や発信を通して、自身の『自分物語』を追体験し、強く惹かれるようになります。
ターゲットの記憶と交差する作品づくり
今回は、ノスタルジーの正体と、ペルソナ設定を使った世界観作りのヒントをお届けしました。
- ノスタルジーとは、昔の自分や生活世界を再確認する心地よい感情
- 古いモノ自体ではなく、当時の「生活世界」や「行動ルール」が懐かしい
- ペルソナの「生年」から青春時代を復元することで、強力な世界観が作れる
あなたの思い出は、決してあなただけのものではありません。同じような時代や環境を共有しているお客さんが、必ず存在します。
あなたの作品が、お客さんの大切な『自分物語』を紡ぐきっかけになれば、それは何にも代えがたい価値になります。
ブログ記事の本編では、今回の内容をさらにディープに解説しています。
- 記憶喪失の画家が故郷を描き続けた数奇なエピソード
- ジョブズのスピーチから紐解くアイデンティティの話
- 五感(特に匂いや音)を使ってノスタルジーを引き出すテクニック
- 「ブラウン管テレビ」や「扇風機」から当時の生活を復元するケーススタディ
も紹介しています。
作家さんの5人に1人くらいは、ご自身の思い出に関連する作品を作っている印象。ノス狙いの作家さんは、一読の価値ありかと。
さらに記事の最後には、AIを使って「ペルソナの失われた生活世界」を鮮明に描き出させる、特別なプロンプトも公開しています。
ご自身の青春時代を入力して試してみるだけでも、とっても面白いですよ。懐かしい気持ちに浸れます。