こんにちは。なおです。
奥さんが風邪を引いてしまったのですが、病院に行ったところ、インフルでした...。我が家では初(今年ではなく生涯で)のインフルです。
そして今朝、娘がゲホゲホしているので熱を測ったら、38℃...。
今日、遠足だったんですよ。
2週間前からずっと楽しみにしていたのに。
なんて可哀想な娘😭
可哀想なので、さっきアイスを買ってきてあげました。
今のところ、息子とボクは無事。
何となく、息子は大丈夫な気がします。お母さんに1番ベッタリでも、ケロッとしてるので。インフルのワクチンも打ってるし。
ボクは...もし感染しているなら、この週末にでも発症するでしょう。大人2人倒れるとキツいですねー。
無事に乗り切れることを祈っています🙏
皆様におかれましても、くれぐれもお気をつけくださいませ。
では、本編へ〜
「ベネフィット」が、どうもフワッとしてしまう
「お客さんは作品そのものではなく、ベネフィットを買っている」
ブログでも、耳タコですね。言ってる本人も言い飽きてるくらいです。
ベネフィットとは、作品を手に入れることで得られる「理想の未来」のこと。
例えば、ニキビが治るとか、家事の時間が減るとか。
こういうものは比較的わかりやすい。
しかし、クリエーターが扱う作品は、そう簡単にはいきません。
- 「気分が上がる」
- 「自分らしくいられる」
- 「日常がちょっと楽しくなる」
そうなんですけど、フワついちゃいますよね?
で、困るのが作品づくり。
「気分が上がる作品を作ろう!」と言われても、何をどう変えれば良いのか判断できない。
刺繍を増やすべきか、素材を変えるべきか、いっそシンプルにした方が良いのか...。
ベネフィットを「言語化」する前に「映像化」しよう
「ベネフィットを言語化せよ」とは言うものの、実際問題としては、無理難題をふっかけている面は否定できません。
いや、キャッチコピーやセールスライティングでは言語化しなきゃ表現できないので、バチっと言語化できる方が良いですよ。もちろん。
ただ、作家さんが、「お客さんのベネフィットを理解していること」と「ベネフィットを言語化できること」は、別なんですね。
言葉にするとフワッとしても、脳裏に確かな「映像」が浮かんでいるなら、ベネフィットを理解できていると言って良い。
まずは映像化。
言語化はその先の話です。
7Wで、理想の未来を「映像」にする
そこで今回は、ちょっと変わったツールを紹介します。
それが「7W」。
「5W1Hの話か?」と思った人。鋭い。
5W1Hには亜種が色々あって、多いものでは「7W3H」とも言われます。
その「7W」のところが、お客さんが作品を使って喜ぶ場面を、脳内再生するための質問集として使えます。
考えてほしいのは、次の7つ。
・Who:誰が使う?(ターゲット)
・Why:何のために使う?(動機・目的)
・What:何を使う?(商品)
・When:いつ使う?(利用シーン)
・Where:どこで使う?(利用シーン)
・Whom:誰に贈る?(贈り物の場合のみ)
・With whom:誰と使う? 周りには誰がいる?
「Whom」だけ、空欄可です。ギフトや子供向けのように相手ありきの項目なので、お客さん自身が使う作品なら空欄になります。
「With whom」は、1人きりで使う作品なら、「いない」と書いて埋めます。
「ブックカバー」を例に考えてみる
少し前にブログに感想をくれた作家さんが、ブックカバーを作っているということで、「ブックカバー作家」を例に考えてみましょう。
普通に考えると、ターゲットは紙の本を読む習慣のある人でしょうね。
例えば、「30代女性、ファンタジー小説を読むのが趣味」のようなターゲットを想定したとしましょう。
これだけだと作品のベネフィットは確定しないんですね。
無理に、
- 「本が傷つかない」
- 「読んでいる本が周りの人にバレない」
- 「軽くて疲れない」
と言語化しても、核心に触れていない感じ。
「いつ?」「どこで?」「周りに誰がいるか?」
そこで、お客さんの利用シーンを映像化しましょう。
「いつ?」
「どこで?」
を考えるだけでも、かなり変わってきます。
「平日朝 / 通勤電車」
「就寝前1時間 / 自宅」
「休日 / 読書好きの友人が集まるカフェ」
では、相当変わってきます。
そして、「周りに誰がいるか?」も、何気にかな〜り重要。
会社、友人同士、趣味の集まり。そこには、それぞれ「こういう装いがふさわしい」という暗黙のコードがあります。ある場所で素敵なデザインが、別の場所では浮いてしまうこともあるわけです。
まずは、平日の通勤電車。朝の混雑した車内で、カバンから文庫本を取り出す。周囲は通勤客で、隣には会社の同僚が座っているかもしれません。
この場面なら、薄くて軽い、片手でも扱いやすい、仕事着にもなじむ。そういった点が嬉しいかもしれません。マーカーを引くのに、蛍光ペンをさせると良いかも。刺繍の細かさより、バッグへの収まりを改善した方が喜ばれる可能性もあります。
では、同じ人が、休日の夜に自宅で読書するとしたら?
お気に入りの椅子に座り、お茶を飲みながら、好きな本の世界に浸る。人目を気にする必要はありません。むしろ、手の込んだ刺繍や少し大胆な色柄が、読書の時間を特別なものにしてくれるかもしれません。
読書好きの友人が集まるカフェなら?
趣味の合う人に「そのカバー、いいね!」と声をかけられたら嬉しい。だったら、個性的な刺繍は主役級の価値になるかもしれません。しおり紐がレースというディテールもあるかもしれません。
同じ人でも、場面が違えば「良い作品」は変わる
そう。同じ人物であっても、「7W」の配置が異なれば、別の映像になります。映像が異なれば、その利用シーンで求めるベネフィットも変わる。
映像の中のお客さんは、
- 「何」によって笑顔になるのか?
- 「何」によって心が満たされるのか?
どの場面も、言葉にすれば「読書が楽しくなる」で済んでしまいます。でも、頭に浮かぶ映像は全然違いますね。
ベネフィットを一言で格好よく言語化できなくても、具体的な場面が見えていれば、設計の手掛かりは掴めます。
ここまで想像できれば、制作や改善の優先順位も決めやすくなります。
通勤用なら、装飾をさらに精密にするための2時間を費やすよりも、軽量化や使い勝手の改善に回す方が良いかもしれません。
読書会で見せたいなら、逆に刺繍へ2時間追加する価値があるでしょう。
どこにリソースを割り振るかも、やはり利用シーン次第です。
まず1シーンだけ描いてみよう
新作に取りかかる前でも、今ある作品を見直すときでも構いません。「7W」を手掛かりに、お客さんがその作品を使っている「一場面」を描いてみてください。
生成AIで、その1枚を画像として取っておくのも良いですね。設計資料の一部です。むしろ、何カットかあると、さらに顧客理解が立体的になって良い。
映像の中にいるお客さんが体験している五感を想像してみましょう(こういう想像も、1枚画像がある方がしやすい)。
- そこで、お客さんは何に喜んでいるでしょう?
- 逆に、何が邪魔になりそうでしょう?
その場面に貢献しない追加作業は、一度立ち止まって考えてみる。ただし、自分の美意識として譲れない部分は、自覚して残せば良いでしょう。
こんな使い分けができれば、努力の方向を見失いにくくなるはずです。